MRが楽しい

MRやVRについて学習したことを書き残す

HoloLensでアニメーションする3Dランチャを作成する その3

本日は HoloLens の技術調査枠です。
HoloLensでアニメーションする3Dランチャを作成する方法をまとめます。
前回記事の続きです。
bluebirdofoz.hatenablog.com

今回から3Dランチャ作成中に気付いた制限事項や注意点をまとめていきます。
本記事はボーンアニメーション(スケルタルアニメーション)についてです。

3Dランチャでのボーンアニメーション

結論から述べると、OS Build:10.0.17686.1003 環境時点では3Dランチャでのボーンアニメーションは利用できませんでした。
3Dランチャ配置時に、以下のようにメッシュ自体が表示されなくなります。
f:id:bluebirdofoz:20180627013022j:plain
(モデルによっては「We couldn't place this holograms」というメッセージが表示されます)

確認に際して、Blenderにてアーマチュアを用いてボーンアニメーションを設定した最小限の構成の3Dモデルを使用しています。
f:id:bluebirdofoz:20180627013115j:plain

公式ページのガイドラインにもボーンアニメーションに関する言及がないことから、現状のバージョンではボーンアニメーションがサポートされていないものと思われます。
docs.microsoft.com

このため、3Dランチャ用に作成したホロ恋子モデルのボーンアニメーションも利用できませんでした。
f:id:bluebirdofoz:20180627013135j:plain

どうしてもアニメーションを行いたい場合は、モデルのアーマチュアを取り払い、シェイプキーに落とし込んでモーフアニメーションとして再生します。
f:id:bluebirdofoz:20180627013144j:plain

LT資料で紹介した、以下の手を振るアニメーションはこの手法を利用しています。
f:id:bluebirdofoz:20180627013155g:plain
ただしシェイプキーを利用する場合、別々のポーズ間の動きを自動補間してくれないので、かなり自由度に制限がつきます。

次回はアニメーションのキーフレーム登録に関する注意点です。
bluebirdofoz.hatenablog.com