本日は Blender2.8 の技術調査枠です。
Blender2.8 でモデルのアクションを完全に削除する手順について記事にします。
2022/2/28追記
本記事ではアクションの参照を切ることでアクションのデータを削除する手順を紹介しています。
以下の記事でアクションのデータそのものを直接削除する方法を記事にしました。
bluebirdofoz.hatenablog.com
こちらの方がより簡単にアクションを削除できます。
アクションの削除
アクションをプロジェクトから完全に削除するには全ての参照を切る必要があります。
アクション名の横に「0」マークがついているアクションは参照がないアクションです。
参照の無いアクションはプロジェクトを再起動することで、完全に削除されます。
新規作成した直後の場合
アクションを作成した直後であれば削除は簡単です。
試しに「ドープシート」ビューの「新規アクション」ボタンでアクションの新規作成を行います。
参照はドープシートのみが持っているため、「ドープシート」ビューで作成したアクションの「アクションのリンク削除」ボタンを押すと、全ての参照を削除できます。
これでアクションに「0」マークが付きました。
プロジェクトを再起動すると、メモリ上からも削除されてアクションは完全に削除されます。
新規作成した後に他のアクションを確認するなどをした場合
アクションを作成した後、他のアクションを確認するなどをした場合、手順が少し複雑になります。
他のアクションを確認した場合、作成したアクションには自動で参照が追加されてしまいます。
以下のように「2」のマークが付き、参照が追加された状態になっています。
この状態でアクションを削除するため、「アクションのリンク削除」ボタンを押してみます。
すると「ドープシート」上での参照は切れましたが、「0」マークは付かず、該当アクションは残り続けてしまいます。
これは「ドープシート」上で切り替えなどが行われた場合、自動的に「ノンリニアアニメーションエディター」の「保留アクション」にアクションの参照が保持されるためです。
該当アクションを選択して「Deleteキー」で削除します。
アクションが削除されたら「ドープシート」に戻ります。
アクションを確認すると「0」マークが付き、全ての参照が切られた状態になったことが分かります。
これは「ドープシート」上で別アクションを選ぶと、その時点で参照が切れてしまうため、意図しないアクションの削除が発生してしまう事の対処のようです。
この対処により、ユーザはアクションの保存について、参照を意識する必要がありません。
一方で、削除の際はどこが参照を持っているか分からず、困惑することになります。
「ドープシート」はあくまでアクションの一時的な編集を行う箇所であり、アクションそのものの管理は「ノンリニアアニメーションエディター」で行われることを覚えておきましょう。
Blender2.79以前の手順について
Blender2.79以前での手順は以下の記事を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com